- ありきたりなイタリア旅行では物足りない
- イタリアのお祭りを見てみたい・行ってみたい
- イタリアの旅先では、その土地ならではの味覚を堪能したい
- ピスタチオの町ブロンテで「ピスタチオ祭り」以外の見どころは?
最近、グルメ達の間で人気が高まっているのがピスタチオ。
特にピスタチオスイーツは人気で、筆者もピスタチオ味のスイーツを見つけるとつい買ってしまいます。
さて、最高品質のピスタチオ産地として世界的に有名なのが、南イタリア・シチリア島にあるブロンテ。
▷▶カターニアからブロンテ(Bronte)への行き方
- バスを利用(所要時間:片道およそ1時間~)
- レンタカーを利用(所要時間:片道およそ1時間弱)
▶ Omio【公式】:ヨーロッパ格安乗車券検索サイトでバスの時間を調べる
ブロンテは、通称「ピスタチオの町」とも呼ばれているよ。
ピスタチオの町ブロンテでは9月下旬から10月初旬にかけての計6日間、ピスタチオ祭りが毎年開催されます。
今年も開催が予定されているよ!
お祭りの日程にあわせて『ピスタチオ祭りツアー』が現地で組まれるほど、イタリアでは人気のあるお祭りです。
以前から気になっていたブロンテのピスタチオ祭りに、実際に行ってきました。
ご縁があり、なんと!ピスタチオ祭りを熟知しているブロンテ在住の知人に案内してもらったよ♪
本記事を読めば、日本ではあまり知られていない産地ならではのピスタチオの食べ方も知ることができます。
旅する気分で、ピスタチオ祭りをお楽しみください。
ミエッタです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- 乗務歴20年2ヶ月の元国際線CA
- 日本とイタリアをもっと自由に行き来したくて早期退職
- イタリア在住経験あり
ブロンテのピスタチオ祭り|おすすめの時間帯は?
ブロンテのピスタチオ祭りは、冒頭でも書いたとおり、イタリアではたいへん人気のあるお祭りです。
6日間の全日程中にブロンテを訪れた観光客の数は、なんと約10万人(2019年データ)。
お祭りを見たいがために、わざわざ遠方から来たという人も少なくありませんでした。
筆者はブロンテに前泊し、午前中にゆっくりピスタチオ祭りを見てまわりました。
これは大正解だったようです。
この日も正午近くになると、大型バスが続々と到着・・・
ブロンテへ向かう車の渋滞も目にしましたし、お店には長い行列ができ始めていました。
もし車の渋滞や混雑を避けたいのなら・・・
ブロンテに前泊し、朝いちばんからピスタチオ祭りへ行くのがベターです。
ブロンテへ2度訪れた筆者がおすすめのホテルは ラ フチーナ ディ ヴルカーノ。
宿泊した感想
ホテルの食事がおいしい(ピスタチオ尽くし♪)
レンタカー派に:宿泊者はホテルの駐車場利用が無料
車での送迎サービスあり(有料)
ブロンテの中心からホテルまで徒歩だと遠い(車で10分弱)
くわしくは ラ フィチーナ ディ ヴルカーノのホテル食について の記事をご覧ください。
ブロンテのピスタチオについて
ブロンテ産ピスタチオの収穫時期は、奇数年の9月から10月。
つまり、2年に一度しか収穫されないという希少価値があります。
偶数年は、ピスタチオが実る前に枝を剪定してしまうんだって!
こうして2年分の栄養をたくわえ、最高品質といわれるブロンテ産ピスタチオができあがるのです。
筆者がブロンテのピスタチオ祭りへ行った年は、残念ながら収穫のない偶数年でした。
もし奇数年に行けば、収穫されたばかりの生ピスタチオを賞味できますよ!
2024年はいつ開催?ブロンテのピスタチオ祭り
ブロンテのピスタチオ収穫祭(la Sagra del Pistacchio di Bronte)
南イタリアのシチリア島ブロンテの町で毎年開催される有名なお祭りです。
例年さまざまな楽しいプログラムも組まれています。
日時によっては、町中で野外音楽コンサートやメインストリートを行進するミュージカルパレードなども見ることができるでしょう。
【2024年の開催予定】
10月4日(金)5日(土)6日(日)
10月11日(金)12日(土)13日(日)
計6日間。
なお最新情報についてはブロンテのピスタチオ祭り公式サイト(イタリア語)などで各自ご確認をお願いします。
【実際に行ってきた】ブロンテ「ピスタチオ祭り」の歩き方
ブロンテでは、ピスタチオ祭りだけでなく、路地裏も歩いてきました♡
ピスタチオ祭りの日の朝。
ブロンテの町の中心に到着すると、大きな横断幕が目に入ってきました。
この横断幕から向こう側が『ピスタチオゾーン(ZONA PISTACCHIO)』
つまりピスタチオ祭りの会場です!
それでは一緒に見て回りましょう!
屋台でピスタチオの産地自慢を食べる
さっそく、おいしそうなものを発見!
シチリア名物のドルチェ、カンノーロ(cannolo)です。
サクサクに焼かれた筒状のクッキーの中には、ピスタチオを練りこんだリコッタチーズが詰められています。
贅沢なスイーツだね!
引き続き町のメインストリートを歩いていると、道の両サイドには、ストリートフードを提供してくれる露店が軒を連ねていました。
こちらのお店で食べたのは、ピスタチオ入りのアランチーノ(arancino di pistacchio)。
シチリア島名物のライスコロッケです。
中にチーズが入っているよー
と言って、お店の人がわざわざ割ってみせてくれました。
ピスタチオがたっぷり入ったライスコロッケ♪
真ん中には、とろーりチーズが入っていてウマウマ
ピスタチオといえば、忘れてはならないのがジェラート(gelato)です。
もちろんトッピングにもピスタチオパウダーがたっぷり。さすがピスタチオの町ですね。
ピスタチオスイーツの中でも、ジェラートはイチオシ♪
別のお店では、エメラルドグリーン色したピスタチオのクッキー(biscotti al pistacchio)も見つけました。
ほとんどピスタチオでできているのではないかしら?
と思ってしまうほど、ピスタチオを贅沢に使ったクッキーです。
ピスタチオパウダーがふんだんにトッピングされたケーキ(torta al pistacchio)も発見!
なんて美しいグリーンなんでしょう!!
この他にもピスタチオのピッツァやフォカッチャなど、ここですべて紹介しきれないほどに町中がピスタチオで溢れていました。
お店を冷やかしながら歩くだけでも充分楽しいですよ♡
ピスタチオを使った商品も試食
お祭りでは、ピスタチオを使った食材を売るお店も多く出店しています。
ピスタチオクリーム(crema di pistacchio)の試食を勧められて、さっそくお味見させてもらいました♪
ほのかな甘さのなかにも、しっかりとピスタチオを感じる濃厚なクリーム。
「パンに塗ってもおいしいよー」と教えてもらったよ
ピスタチオのリキュールも試飲しました。
本当に見るもの食べるもの、どれもこれもピスタチオばかり。
ピスタチオ好きにはたまらないお祭りです。
ピスタチオのおいしい誘惑がいっぱい!
このピスタチオ祭りの様子を見て・・・
ブロンテの町は、こうやってピスタチオ祭りで『町おこし』してるんだねー。
と思った方。
案内してくれたブロンテ在住の知人は、こう言います。
ブロンテの町では、あらゆる食べものにピスタチオが入っていて、毎食のようにピスタチオを食べているんだよ。
さすがピスタチオの世界的名産地だね!
別の記事で シチリア島ブロンテで知ったピスタチオの食べ方 を全公開しています。
日本でも再現可能なので、ピスタチオが好きな人はチェックしてみてくださいね。
ちょっと路地裏散策|ブロンテはピスタチオだけではなかった
さてピスタチオ祭りに沸くブロンテの町を歩いていると、「ミスターピスタチオ」と書かれた看板を見つけました。
お祭り中だけの期間限定ものなのか、それともいつもここにある看板なのか不明ですが、なんとも愛嬌のあるイラストです。
おや?「ピスタチオ通り(VIA PISTACCHIO)」と書かれた、手づくりの標識も発見しました。
この「ピスタチオ通り」に誘われるように、わたしたちは路地裏へ・・・
お祭りのにぎわいが嘘のように静まりかえる旧市街の住宅ゾーンへと迷い込みました。
ブロンテ在住の方と一緒だったのですが・・・
今から思えば、ここへ連れてきたかったのでしょう。
古い路地裏の一角で見たもの
それは民家の外壁いっぱいに描かれた大きな絵でした。
あたりを見渡すと、いろんな壁画を見つけることができました。
描かれていたのは、
ブロンテの町の歴史や人々の姿。
いろんな発見があって、旅って楽しい!
筆者が個人的にいちばん惹かれた絵は、こちらでした。
おおきな眼差しでじっとこちらを見つめる女性の背後には、大噴火したエトナ火山とブロンテの町。
いちばんブロンテを物語っているように感じました。
お祭りを少し抜けだして、ブロンテ旧市街を歩くのもおすすめ!
もしブロンテの路地裏に迷い込んだら、壁画アートも探してみてください。
ブロンテのピスタチオ祭りへ行こう|まとめ
本記事では、世界的高級ピスタチオの産地で毎年開催される「ピスタチオ祭り」について、実際に行ったときの様子を紹介しました。
シチリア島でのフリータイムに日程を合わせて、ぜひブロンテのピスタチオ祭りへも足をのばしてみてください。
きっといつもの旅行とは違った体験が待っていますよ♡
ピスタチオ三昧を楽しんでね!
「ブロンテでは3食ピスタチオを食べてるって本当?」
ピスタチオの町で食べたものも別記事で紹介しているので、気になる人は合わせてご覧ください。
9月のシチリア島では 食のお祭り「クスクスフェスティバル」も開催されるので、こちらも要チェックです。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました!
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