冬の南イタリアでおすすめってある?
南イタリア・サレルノでは、毎年冬になると ルーチ・ダルティスタ(Luci d’artista)というルミナリエが開催されます。
ルーチ・ダルティスタとは?直訳すると「アーティストの光」の意。
美しい街並みに溶け込むアーティスティックな光を一目見ようと、国内外から毎年多くの人がサレルノを訪れます。
イタリアの街は日本と違ってネオンがないから、イルミネーションが映えて幻想的♡
ローマやナポリからのアクセスもよいので、冬にイタリア旅行へ行くなら、サレルノへ足をのばしてみませんか?
- ルーチ・ダルティスタの見どころやモデルルート
- 今シーズンのルーチ・ダルティスタ開催期間は?
- サレルノの治安は?日本人女性が夜に出歩いても大丈夫?
- ローマからのアクセスや、サレルノでのおすすめ宿泊エリア情報
ミエッタです。
サレルノには友人が住んでいるので何度も訪れています
- 国際線乗務歴20年2ヶ月の元キャビンアテンダント
- 日本とイタリアをもっと自由に行き来したくて早期退職
- 渡伊回数が100回を超えてしまったイタリア好きトラベラー
サレルノについて【南イタリアの港町】
サレルノは、ローマからおよそ230Km南東に位置する港町です。
ローマから鉄道を利用すると:約1時間半~でサレルノ駅Salernoに到着します。
▶ くわしいアクセス案内はこちら(記事後半にジャンプします)
アクセスのよさから、観光の拠点としても人気の街サレルノ。
「世界一美しい海岸」といわれる世界遺産アマルフィ海岸の玄関口でもあり、サレルノ近郊には風光明媚な海岸線や山々が広がっています。
ポンペイ遺跡やカプリ島へも、サレルノから日帰りでゆっくり観光できるよ!
地中海性気候なので、温暖で過ごしやすいのも特徴。
12月でも日中はストールを羽織り、コートなしで外出していました。
【サレルノのルーチ・ダルティスタ】2024年の開催日程は?
2024-2025年 ルーチ・ダルティスタ開催期間
点灯日:2024年11月29日(金)
最終日:2025年2月2日(日)
最新情報はサレルノのルーチ・ダルティスタ公式サイト(イタリア語)で確認することができます。
2月までイルミネーションを楽めるんだね
イタリアのクリスマスイルミネーションを見逃した人にもおすすめ!
CA現役時代から世界各国でクリスマスイルミネーションを見てきた筆者ですが、個人的にはカトリックのお膝元イタリアで見るイルミネーションがいちばん好きです。
ちなみにサレルノの日没時間は、12月1日で午後4時33分です。
冬のイタリアは夜が長いので、ルーチ・ダルティスタを思う存分満喫できますよ。
サレルノの「ルーチ・ダルティスタ」見どころは?
日が落ちるころには、個性あふれるイルミネーションで街がキラキラと輝きはじめます。
中でも絶対に見ておくべき、おすすめエリアを紹介します。
巨大なツリーが広場の真ん中にそびえる
幻想的な雰囲気につつまれた古い路地を歩く
中世の建物と現代的な光のアートの融合が楽しめる
自然豊かな公園内で光のアート作品を鑑賞
ロマンチックな夜の海沿いをそぞろ歩き
壮大な光のファンタジー空間を楽しむ
見どころがたくさん!
サレルノの「ルーチ・ダルティスタ」モデルルートを紹介!
ルーチ・ダルティスタでは、見どころエリアへの誘導はありません。
サレルノをはじめて訪れる人にとっては「どこを目指して歩けばいいのか?」分かりづらいでしょう。
そこで、ルーチ・ダルティスタの見どころをすべて網羅したモデルルートを紹介します。
モデルルート前半【サレルノ駅前からコムナーレ公園まで】
サレルノ駅前からスタート。
さぁ一緒に歩きましょう!
サレルノ駅舎を背に、駅前のロータリーを右に折れ、ヴィットリオ・エマヌエーレ大通り(Corso Vittorio Emanuele)へと進みます。
昼のヴィットリオ・エマヌエーレ大通り
日没後の大通り
ヴィットリオ・エマヌエーレ大通りは、サレルノ新市街のショッピングストリート。
イルミネーションを横目に、ウインドウショッピングも楽しい通りです。
歩いている途中に、おしゃれなブティクを見つけてはちょっと寄り道.. なんてことも♡
大通りを歩いていると、目の前に大きなクリスマスツリーが見えてきます。
大きなツリーのあるポルタ・ノーヴァ広場
大きなツリーの下には特設ステージが設置されていて…
このときは、ちょうど野外コンサートが始まりました!
タイミングが合えば、ここでコンサートなどのイベントも楽しむことができるんだね!
ポルタ・ノーヴァ広場の巨大なツリーは、方向音痴にはありがたい街のランドマーク。
「ツリー付近の〇〇のお店で」と、はぐれたときの待ち合わせポイントとしても便利でした。
巨大ツリーのあるポルタ・ノーヴァ広場を通り抜け、さらにまっすぐ通りを進みましょう。
通りの名前はメルカンティ通り Via dei Nercanti へと変わり、道幅が狭くなります。
旧市街に入っていくよ
メルカンティ通りとは、直訳すると「商人たちの通り」。
かつて商人や職人が集まる通りだったそうで、いまも地元の商店や工房が軒を連ねています。
職人手作りのアクセサリー、地元の工芸品、チーズなど特産品、、
イルミネーションを楽しみながら行き来しているうちに、お気に入りのお店が見つかるかも♪
古いアーチの下もくぐります
写真では光が静止してるけど、実際には光が流れ星のように流れていて美しかった!
中世にタイムスリップしたような薄暗い路地に輝く、アーティスティックな光のアート。
幻想的ですね♡
メルカンティ通りを通り抜けてさらに歩くと、古い建物に囲まれた小さな広場に出ました。
旧市街エリアの中心、セディーレ・デル・カンポ広場 Piazza Sedile del Campoです。
中世から変わらない古い建物を背に、幻想的なイルミネーションを見ることができます。
旧市街の古い建築物と光のアートの融合が楽しめる空間♪
セディーレ・デル・カンポを通り抜け、レストラン「Osteria del Campo」の脇にある狭い路地コロンネ通り(Vicolo Colonne)へ進みましょう。
すぐに車が行き交う道路に出るので右へ進み、道路を横断します。
道路に沿ってさらに右方向に歩いて行くと、コムナーレ公園(Villa Comubale)に到着します。
コムナーレ公園の入り口
自然豊かな公園内で、光のインスタレーションの展示を鑑賞しましょう。
ライトアップされた教会のクーポラも、南イタリアらしくて素敵ですね。
さてコムナーレ公園まで歩いたところで、前半モデルルートを地図で確認しますね。
サレルノ駅前→コムナーレ広場
モデルルート後半【コムナーレ広場からジョイア・フラヴィオ広場まで】
コムナーレ公園でひと息入れたら、後半モデルルートも歩きましょう
コムナーレ公園を出て、次は海岸沿いへ。
サレルノの海岸線に沿ってのびるプロムナード「ルンゴマーレ・トリエステ」Lungomare Trieste へと向かいます。
海沿いの遊歩道 ルンゴマーレ・トリエステを歩きながら夜の海に視線を向けると、海の上に見えたのは…白いイルカでした!
光るイルカたち
別の年に訪れたルーチ・ダルティスタでは、同じ場所にペンギンがいました。
光るペンギンたち
今年の冬は、どんな子がここにいるのか楽しみ!
海の風を感じながら、ロマンティックな夜のプロムナードもぜひ歩いてくださいね。
海沿いの遊歩道から車道へと戻り、道路を左折して少し歩くと、建物に囲まれたジョイア・フラヴィオ広場に着きます。
広場では、壮大な光のファンタジー空間を満喫することができますよ。
ファンタスティック!
光のテーマは毎年変わります
一期一会のイルミネーションを楽しみましょう♪
後半に歩いたモデルルートも地図で確認しておきますね。
コムナーレ広場→ジョイア・フラヴィオ広場
ルーチ・ダルティスタにはサプライズがあふれてる!
モデルルートをひととおり歩いたら、あとは自由に散策するのも楽しいと思います。
サレルノ全体がルーチ・ダルティスタの会場なので、きっと街の至るところでサプライズに出逢いますよ♪
通りごとに個性が光るイルミネーション
南イタリアでクリスマスといえばプレセーぺ
歩いていると「プレセーぺ(PRESEPE)」の文字を見つけました。
南イタリアでは伝統的にクリスマスシーズンになると、キリスト生誕シーンをミニチュア模型で再現して飾ります。
展示会場に入ってみました。
12月のイタリアでは、こんなプレセーペが見られるかも
おまけ
バールに入ると、仮装している人たちにも出会いました!
なにかのイベントがあったみたいです
ルーチ・ダルティスタ期間中のサレルノは楽しそうだね
サレルノの治安は安全?日本人女性の夜歩きはできる?
ところで、日本人女性が夜にひとりで出歩いても大丈夫?
サレルノは南イタリアの都市としてはめずらしい、治安のいい街です。
ルーチ・ダルティスタ期間中のサレルノの夜は人通りも多く、女性ひとりでも安心して歩くことができました。
紹介したモデルルートはとりわけにぎやか
ちなみにサレルノ在住の友人(イタリア人女性)は、
「平和なサレルノで暮らしていると、近郊の街ナポリへ行くのも緊張する。スリに狙われないよう気持ちを切り替える必要があるからね」と言っていました。
街によって治安は違うんだね!
とはいってもイタリアは日本とは違います。
- 人通りの少ない裏通りは避けて歩く
- 財布・パスポート・スマホ・カメラなどの貴重品は、しっかり管理する
など、基本的な安全対策は常に心がけて行動してくださいね。
ローマからサレルノへのアクセス方法は2択【おすすめは鉄道かバス】
サレルノはアクセスがいいので、旅慣れない人でも容易に行くことができるよ
ローマからサレルノへは、鉄道か長距離バス(プルマン)で移動するのがおすすめです。
- 短時間で快適に移動したい:高速列車を利用
- 運賃の安さを重視したい:長距離バスを利用
それぞれ説明しますね。
① ローマ・サレルノ間を高速列車で移動
高速列車を利用すれば、ローマ・テルミニ駅(Roma Termini)ーサレルノ駅(Salerno)間を約1時間半~で移動できます。
日本でいう新幹線。
値段は少し高いけど、早くて快適!
なお、ローマ‐サレルノ間を運航している高速列車は2社あります。
- フレッチャロッサ Frecciarossa / フレッチャアルジェント Frecciargento
イタリア全土をほぼカバーするイタリア第一の鉄道会社トレニタリア Trenitalia(FS)が運行。 - イタロ .Italo
高速列車専門の民間鉄道会社NTVが運行。
どちらの高速列車も所要時間や運賃はほぼ同じですが、時間帯などによっては激安になっていることがあります。
同じ高速列車でも運賃差が大きくてビックリする..
イタリア高速列車の予約方法でおすすめは?
ヨーロッパの公共交通検索サイト Omioのアプリを使えば、運行会社の枠を超えて列車の時間や運賃を一度に調べることができます。
検索結果をみて、もしいい列車が見つかれば、そのまま予約へと進むこともできるのも便利です。
検索結果の一例
なお高速列車は、旅程が決まったら早めにオンラインで予約を済ませておくことをおすすめします。
早めのオンライン予約だと「早期割引」でお得になることもあるよ!
② ローマーサレルノ間を長距離バス(プルマン)で移動
ローマからサレルノまで、長距離バス(プルマン)利用だと、約3時間半から4時間で移動できます。
長距離バスは、少しでも倹約したいと思っている若い世代が利用することの多い移動手段。
バスは、運賃の安さがいちばんの魅力!
座席も普通にゆったりしてるよ♪
道路を走るバスの旅は、車窓をゆっくり楽しめるので意外と時間も早く感じます。
なお長距離バスの車内はフリーWiFiが完備されているので、もしWiFiを使いたいなら、出発前に運転手さんにパスワードを聞くのを忘れずに。
バスの発着場所はバスターミナルです
長距離バスの発着場所(バスターミナル) | バスターミナルへの行き方 |
ローマ: ティブルティーナ駅(AutostazioneTiburtina) | ローマ・テルミニ駅からティブルティーナ駅(Roma Tiburtina)まで10分弱 →列車を下車すると、すぐにバスターミナルが見えます |
サレルノ: コンコルディア広場(Piazza della Concordia) | サレルノ駅(Salerno)から港方向へ徒歩約5分 |
イタリア長距離バスの予約方法でおすすめは?
長距離バスも 公共交通検索サイト Omioで調べることができます。
【発着地】と【利用日】を入力し検索。検索結果画面の [鉄道/バス/航空券] から [バス] を選択すると、バスの発着時間はもちろん 運賃や運行会社なども一目でわかり、超便利!
検索結果の一例
【最安値】や【最短時間】【早い出発時間順】などの優先検索ができる 並べ替え機能もあるので、希望に近い移動手段が早くみつけられますよ。
検索してみて、もし気に入った交通手段が見つかれば…
そのまま乗車券の予約へと進むこともでき、予約完了後には、事前に登録したメールアドレスにバウチャー(Eチケット)が届くので手続きも簡単。
すべて日本語なので、英語やイタリア語でチケットの事前予約をするのが不安な人にもおすすめします。
▶ Omio【公式】:ヨーロッパ公共交通検索サイト(日本語)
(ここからアプリのダウンロードもできます)
バスは本数が少ないので、予定が決まり次第予約を入れておくようにしましょう!
【サレルノのホテル】おすすめの宿泊エリアは?
ルーチ・ダルティスタの幻想的な夜をゆっくりと楽しみたいなら、サレルノに最低1泊はしたいですよね。
サレルノでホテルを探すなら、次のエリアがおすすめです。
- サレルノ駅周辺エリア
- メルカンティ通り周辺エリア
駅からスーツケースを押しながら行ける範囲で選びました
① サレルノ駅周辺エリア
イタリアでは駅周辺の治安がよくないことが多いのですが、サレルノに関しては比較的大丈夫。
駅から大きなスーツケースを持って歩く距離を最小限にしたい人には、駅周辺はおすすめの宿泊エリアです。
駅やバスターミナル・フェリー乗り場までの距離が近く、他の町へ観光に出かける拠点として便利というメリットもあります。
ショッピングストリート(Corso Vittorio Emanuele)や海沿いのプロムナード(Lungomare Trieste)へも近いので、サレルノの街歩きにも便利ですよ。
▶
(地図を表示させてホテルの位置確認もできます)
② 旧市街のメルカンティ通り周辺エリア
サレルノに数日以上ゆっくり滞在できるのなら、旧市街のメルカンティ通り( Via dei Nercanti )周辺もおすすめ。
駅からは徒歩10分から15分くらい
ルーチ・ダルティスタのモデルルートでも紹介しましたが、メルカンティ通りにはセンスのいい個人商店やレストランが集まっています。
メルカンティ通りに入ると石畳になるので、スーツケースをゴロゴロと持って歩くのは少し苦労しますが、趣のある中世の佇まいが残るエリアに宿泊できると思えばなんのその!
なおサレルノの旧市街は、山手に向かうと上り坂になります。
スーツケースを持っていくなら、海から近い旧市街エリアでホテルを見つけてくださいね。
(地図を表示させてホテルの位置確認もできます)
ルーチ・ダルティスタのシーズン中は、早めにいいホテルを確保しておくことをおすすめ!
冬のイタリア旅行はサレルノへ!ルーチ・ダルティスタを歩こう
本記事では、サレルノの街で開催されるルミナリエ「ルーチ・ダルティスタ」について紹介しました。
毎年冬になると街中が幻想的な光に包まれる、南イタリアの港町サレルノ。
夜の街歩きもそんなに寒くないのでイルミネーションやショッピング、そして海沿いの散歩と、冬のサレルノ滞在を満喫してくださいね。
治安やアクセスがよいから、観光地周遊の拠点としても良き♪
サレルノはナポリピザが美味なので、行ったらぜひ食べてね♡
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
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