ヨーロッパへの渡航が変わります!
ビザなしでヨーロッパへ渡航する際には、ETIAS(エティアス)の申請が必須となる予定です。
イタリアへ行くほとんどの日本人旅行者も、ETIAS(エティアス)が必要になるよ!
そこで、ヨーロッパ入国のための新制度 ETIAS(エティアス)に関する最新情報を、わかりやすく解説します。
- 渡航時に ETIAS(エティアス)が 必要な国はどこ?いつから導入される?
- ETIAS(エティアス)の申請が必要な 対象者は?
- ETIAS(エティアス)の 申請方法と、承認までの時間
- ETIAS(エティアス)に関するよくある疑問と回答(注意点も解説)
2024年11月時点でわかっている情報です
導入開始直前になって慌てないためにも、今から ETIAS(エティアス)のことをしっかり理解しておきましょう!
ミエッタです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
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- 渡伊した回数が100回超えのイタリアフリーク
ETIAS(エティアス)とは?いつから導入?【2025年に導入予定】
ETIAS(エティアス)とは、2025年の前半に導入が予定されている「事前渡航認証システム」です。
正式名称は「European Travel Information and Authorisation System」。
ETIAS(エティアス)申請時に提出した個人情報は、欧州警察機構(ユーロポール)などによって厳格に照合され慎重な審査が行われます。
ヨーロッパへの入国を希望する国外の申請者を事前に審査し、安全でふさわしい人物か否かを判断するのが ETIAS(エティアス)の主な趣旨です。
アメリカですでに運用されている電子渡航認証システム ESTA(エスタ)と似ているね
ETIAS(エティアス)が導入されるメリットは?
ETIAS(エティアス)の導入は、私たち渡航者にもメリットがあります。
たとえば
- ヨーロッパ諸国入国時の審査が簡易化される
- 外国人テロ犯罪を未然に防ぐ効果により、渡航国の治安向上につながる など
そういえば…
近年イタリアでも警察による警備が強化されているのを見て、テロ大丈夫かなぁって不安に思っていたのよね
ETIAS(エティアス)申請の対象者は?
日本国パスポートを所持している場合、ビザを取得せずにヨーロッパへ90日以内の渡航をする人すべてがETIAS(エティアス)申請の対象者となります。
なお渡航目的は、以下のどれかに限定されています。
- 一般的な観光
- 現地での就労を伴わない短期ビジネス
- 目的へ向かうための乗り継ぎ(トランジット)
これからは、ほぼすべての日本人旅行者は、ヨーロッパに渡航する際にはエティアスが必要になるね!
ETIAS(エティアス)が必要な国は?【EU30ヶ国が申請対象国】
2025年の運用開始以降、ビザなし渡航でETIAS(エティアス)の申請が必要となる国は、以下の30ヶ国です。
オーストリア・ベルギー・ブルガリア・クロアチア・キプロス・チェコ・デンマーク・エストニア・フィンランド・フランス・ドイツ・ギリシャ・ハンガリー・アイスランド・イタリア・ラトビア・リヒテンシュタイン・リトアニア・ルクセンブルグ・マルタ・オランダ・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・ルーマニア・スロバキア・スロベニア・スペイン・スウェーデン・スイス
- サンマリノ・モナコ・バチカン・アンドラへ入国する際も ETIAS(エティアス)申請が必要です。
上の4ヶ国においては、ETIAS(エティアス)対象国からの入国が条件となる予定。 - イギリス・アイルランドへの渡航の際は、ETIAS(エティアス)の申請は必要ありません。
ETIAS(エティアス)の疑問がクリアになる【Q&A】
ETIAS(エティアス)について、よくある質問をまとめました。
ETIAS(エティアス)の申請方法【必要な手順を解説】
エティアスの申請はオンラインのみ可能です。
パソコンやスマートフォンなどから「専用のウェブサイト」にアクセスし、申請してください。
まだ運用開始前なので、現時点でわかっている申請手順を説明するよ。
エティアス申請の流れ(予想 )
- パスポート(申請日から3ヶ月以上有効なもの)
- 連絡先の Eメールアドレス
- 申請費用支払い用 クレジットカード※または Paypalアカウント
※利用できるクレジットカード:VISA / Master Card / JCB / Diners / American Express
※申請者名とクレジットカード名義人が異なっていても審査に問題はありません。
オンラインフォームに入力する情報は、次のような内容が予定されています。
- 申請者に関する情報
氏名や国籍、性別、生年月日、出生地、住所、メールアドレス、緊急連絡先など - パスポート情報
パスポート番号、パスポート発行日や有効期限日など - ヨーロッパに滞在する日程に関する情報
最初に入国する国や滞在期間、滞在先の住所、就労に関することなど - 渡欧への適格性について10項目ほどの質問
犯罪歴や強制送還歴・健康状態・紛争地域への渡航歴、伝染病や疾患など
申請者情報とパスポート情報の入力は、すべて英語(ローマ字)で入力する必要があります。
間違えて登録をしてしまうと再申請が必要となる場合もあるようです。
必要事項の入力を終えて申請フォームを提出したら、エティアスの申請費用を支払います。
申請費用は7ユーロ。
なお18歳未満と70歳以上は、申請費用が無料となる予定です。
支払い方法は、各種クレジットカードまたは Paypalアカウントでの決済のみとなります。
ETIASが申請内容を審査、承認されると「渡航認証許可※」の通知が Eメールで届きます。
※「渡航認証拒否」の通知が届いた場合はエティアスを利用できません。渡航を希望する国の大使館・領事館でビザの申請を相談してください。
ETIAS(エティアス)による渡航認証がおりたら、出発当日までに搭乗する便を確定させます。
「渡航許可通知」として発行されるETIAS(エティアス)番号は、渡航から帰国までのあいだは必携です。番号を手帳に控えるか、プリントアウトしてパスポートと一緒に保管しておきましょう。
エティアスの申請方法は、それほど難しくなさそうだね…
ヨーロッパ旅行に必要となるETIAS(エティアス)について知っておこう|まとめ
本記事では、2025年に運用開始が予定されているETIAS(エティアス)について、現時点でわかっている情報をまとめました。
- 導入予定時期は2025年の前半
- ビザを取得せずにヨーロッパへ90日以内の渡航をする人は、年齢を問わず申請が必須になる
- 申請対象国は ヨーロッパ 30ヶ国
もっと詳しく知りたい人は……
2024年11月時点での情報です。今後なにか変更があれば、確認次第アップデートします。
ヨーロッパ渡航のための新制度 ETIAS(エティアス)が導入されると、ほぼすべての日本人旅行者は該当国へ渡航する前に申請が必要になります。
運用開始時期については変更される可能性もあるため、今後の新情報に注目です。
イタリアへ行く予定のある人は要チェック!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考元サイト:European Union official site > ETIAS
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