手づくりリコッタチーズをつくってみたけれど、レモン汁をつかうと味がなんか違う。
酸味をつかわずにリコッタチーズをつくる方法ってないかしら?
本場イタリアで食べたフレッシュなリコッタチーズがおいしかった。
自分でつくって、自宅で気軽に食べることができたらいいのになぁ~
実はこれ、かつて筆者が思っていたことです。
- 酸(レモン汁)を加えずにつくるリコッタチーズのレシピ
写真入りで丁寧に解説します - 自家製ならではのおいしいリコッタチーズの食べ方
- リコッタチーズをつくったあとに残る副産物の活用法
- そもそもリコッタチーズってどんなチーズ?
自家製チーズは添加物が加えられていないという面でも安心♪
自分でつくって、できたてホヤホヤのリコッタチーズをぜひ味わってみてください。
ミエッタです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- イタリアで食の旅を続ける元国際線CA
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
- ベジフルビューティーアドバイザー
- フードバランスアドバイザー
- はちみつマイスター
【レシピ】リコッタチーズのつくり方|こだわりはレモン汁不使用
これからご紹介するレシピではレモン汁などの酸味を加えず、ヨーグルトのホエーと牛乳でリコッタチーズをつくります。
本場イタリアのリコッタチーズにより近い味わいを楽しめるよ!
準備するもの
- プレーンヨーグルト 2パック
- 成分無調整の牛乳 およそ400CC(目安)
→ ホエーと同量の牛乳をつかいます - 塩 小指ひとつまみ程
▶リコッタチーズ出来上がり目安量は、 約80グラムになります
ペーパータオル
濾す時に使うザルとボールなどの容器
大きめの布巾(中川政七商店の「花ふきん」が使いやすい)
温度計(100円ショップのものでOK)
ふわふわリコッタチーズのつくり方
ザルの上にかぶせたキッチンペーパーで、プレーンヨーグルトを濾す。
濾している容器ごと皿にのせて、そのまま冷蔵庫へ。
ペーパータオルの上にはクリーム状のヨーグルトが残り、下に水分(ホエー/乳清)が溜まります。
自家製リコッタチーズづくりには、このホエーを使います。
①のホエーを計量して、ホエーと同量の牛乳を①のホエーに加える。
味を調えるための塩を小指ひとつまみ加える。
②を鍋に入れて火にかける。
牛乳のタンパク質が凝固してきたら少し火を弱め(中火~弱火)、さらに10分から15分加熱する。
この時80℃~90℃の温度を保ち、沸騰しないように気を付けます。
そろそろ牛乳の分離が終わったかな?と思ったら火を止める。
ボウルなどの容器にザルと布巾をのせ、③を注いで濾す。
温まったミルクの香りがふわっとするよ♪
軽く5分から10分ほど水切りし、完成です!!
まずは、できたてホヤホヤのリコッタチーズを味見してみてください。
ミルキーな味が口の中に広がります。
もしリコッタチーズをお料理に使いたいときには、水切りの時間を少し長めにして、好みの固さに調整してくださいね。
▶▷ 「そもそもリコッタチーズって何?」という人は、 リコッタチーズに関するQ&A もご覧ください。
リコッタチーズを濾すときに使う布巾について
リコッタチーズを濾すときの布巾には、
2枚重ねで縫い合わせた蚊帳生地が、チーズを漉すのにちょうどいい目の粗さです。
- 使用後にはサッと水ですすいで干しておくだけで、すぐに乾く♪
- 58cm×58cmと大判サイズなので、軽く絞りたい時にも余裕があり使いやすいのも◎
\一度使うとほかの布巾には戻れません・・/
蚊帳生地は奈良の特産品。
【中川政七商店】- 遊中川 花ふきん は、実用的な奈良のおみやげとして海外の友人にも喜ばれています。
自家製リコッタチーズの味わい方
おうちでつくったリコッタチーズ。つくりたてならではの味わいを楽しめる食べ方をご紹介します。
【わが家のおすすめ】自家製リコッタチーズの食べ方
- つくりたてホヤホヤのリコッタチーズをそのままで味見
オススメ! - リコッタチーズにハチミツ/メープルシロップ/ジャムをかけて食べる
- リコッタチーズとジャムをパンに塗って食べる など
どれもシンプルな食べ方だね。
特に作りたてホヤホヤの味見は、手作りの醍醐味だよ。
もうひとつ、ちょっと変わった食べ方もご紹介。
秋田名物の珍味いぶりがっこ(燻りがっこ)にリコッタチーズをのせてみたら家族に大好評でした。
ちまちまと食べてしまいます。
お酒の肴にも最高!
前菜やおつまみに、つくってみられてはいかがでしょうか。
リコッタチーズ作成過程でできた副産物・残り汁の活用法
リコッタチーズを手づくりすると、副産物が残ります。
栄養分が多く含まれているので捨てないで利用しましょう!
副産物活用法その1|残った濃厚ヨーグルト
まずはヨーグルトの水分を濾すと残るのが、濃厚ヨーグルト。
これも好きで・・・わたしのチーズづくりの裏目的となっています。
ギリシャヨーグルトに似た味わい。
濃厚な分、栄養価も高いんですよー。
- サラダに加える
- 生クリーム代わりにつかう
- ギリシャヨーグルトやフロマージュ・フランとして
- 牛乳で割ってラッシーをつくる
なかでもイチオシは、濃厚ヨーグルトでつくるラッシー。
濃厚ヨーグルトに牛乳を入れてよく撹拌し、ハチミツやメープルシロップで甘みを加えたら出来上がり。
このままでもおいしいラッシーですが、レモン果汁を少し加えるとさわやかな味になります。お好みで♪
▼ 濾した濃厚ヨーグルトを利用したサラダも紹介してます。
副産物活用法その2| 搾ったあとの残り汁
リコッタチーズを搾ったあとに残った水分も捨てないで利用します。
味見をすると、かすかな甘味や酸味が感じられるこの水分。お料理などに入れて、使い切ります。
\残り汁は、こんなところに入れてます/
- お味噌汁
- スープ
- グリーンスムージー
- ホットケーキ など
余談ですが、この水分に再度牛乳を加えて加熱したら、もしかしたらまたリコッタチーズができるかも?と試みたことがあります。
でもさすがに再々利用の残り汁では牛乳は分離せず、残念ながらチーズはできませんでした。
バターミルクのようなこってりとした液体になりました。
【知っておきたい】リコッタチーズに関するQ&A
ところで、そもそもリコッタリーズってどんなチーズなのかな?
イタリアで見学したチーズ作りの現場では、ホエーに少量のミルクを足してたんぱく質を増やしてから再加熱していました。
本記事で紹介した「お家でできるリコッタチーズ」のレシピでも、ホエーに同量のミルクを足して加熱しています。
イタリアのリコッタチーズと、よく似たつくり方だったんだね。
本場イタリア直輸入のリコッタチーズも味わいたい人へ
↑ 自家製リコッタチーズの味わい方 へもどる
手作りリコッタは、できたてホヤホヤを食べたい|まとめ
以前イタリアに住んでいた頃は冷蔵庫に常備していたリコッタチーズ。
日本に帰国してからは、輸入品でフレッシュチーズということもあり、価格的にいつでも買えるというわけにはいかなくなりました。
だったら自分でつくってしまおう!
と思ったのがきっかけで、自家製リコッタチーズを作るようになったんです。
おかげでつくりたてホヤホヤのおいしさを知ることができました
作り方はシンプル、ぜひ作ってみてくださいね!
リコッタリーズの作り方をもう一度みる