- ありきたりな海外旅行では物足りない
- イタリア旅行では、その土地の味覚を楽しみたい
- イタリアワインが好き♡トリュフ料理が好き
秋にイタリア旅行へ行くよ。
収穫祭へ行ってみたいな~!
秋のイタリアは美食の季節。
イタリアの各産地では毎週末のように収穫祭が催されいて、その土地の特産物を味わうことができます。
ということで11月の週末、しとしとと雨が降る中 サン・ミニアートの「白トリュフ祭り」へ行ってきました。
秋はトリュフの季節♡
サン・ミニアートはトリュフの名産地なんです!
フィレンツェからの日帰り小旅行にもぴったりな「白トリュフ祭り」
本記事では、サン・ミニアートの白トリュフ祭りの様子と楽しみ方をまとめました。
旅する気分を楽しみながら、次回の旅行計画のヒントになれば嬉しいです。
ミエッタです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- 渡伊回数が100回を超えてしまったイタリア好きトラベラー
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
- 国際線乗務歴 20年2ヶ月の元キャビンアテンダント
そもそもトリュフとは?【世界三大珍味のひとつ】
そもそもトリュフってどんな食べもの?
トリュフとはキノコの一種で「食卓のダイアモンド」とも呼ばれる高級食材。
世界三大珍味(トリュフ・キャビア・フォアグラ)のひとつとしても有名ですよね。
トリュフには主に白と黒の2種類あり、とくに白トリュフは希少価値が高く、トリュフの最高峰とされています。
サン・ミニアート近郊で採れた白トリュフはこちら
トリュフを薄くスライスすると、独特の芳香が広がります♡この香りがたまらない。
サン・ミニアートの「白トリュフ祭り」では、トリュフ三昧の贅沢な一日を過ごすことができるよ!
白トリュフの町「サン・ミニアート」
小高い丘の上にそびえるサン・ミニアートは、イタリアでも有数の白トリュフの産地として知られています。
トスカーナの田舎らしい、古い町並みも素敵だね
地域の食や農産物、生活・歴史文化自然環境を大切にした個性・多様性を尊重する町づくりを目指す「スローシティ」にも加盟しています。
サン・ミニアートはイタリアの中部、トスカーナ地方にあります。
白トリュフ祭りの開催中、町のメインストリートや各広場では、イベントのための仮設テントや露店が並びます。
サン・ミニアートの町全体がトリュフ祭り一色に!
サン・ミニアートへの行き方【フィレンツェやピサからのアクセス】
観光都市フィレンツェや斜塔の町ピサから、日帰りでサン・ミニアートの「白トリュフ祭り」へ行くことができます。
列車で「白トリュフ祭り」へ来ていた人のほとんどはフィレンツェからだったよ…
サン・ミニアートへのアクセス
▷乗車時間:目的地のサン・ミニアート・フチェッキオ駅(S.Miniato-fucecchio)までは、およそ35分~40分
→ Omio【公式】:ヨーロッパ格安乗車券検索サイトで、列車の発着時刻を検索して調べる
サン・ミニアート・フェチェッキオ駅を出るとすぐに、バス停があります。
バスの乗車チケットは近くのバールやタバコ屋さんで購入できるので、往復分2枚買っておきましょう。
▷乗車時間:およそ20分
小高い丘の上にあるサン・ミニアートへとバスは走ります。
たくさんの観光客が、同じくサン・ミニアートで下車するでしょう。
白トリュフ祭りへと繰り出す前に…
バス停で時刻表をみて、帰りのバスの出発時間を先にチェックしておきましょう。最終バスに乗り遅れないように!
復路について:帰りの列車(サン・ミニアート・フチェッキオ駅→フィレンツェ・S.M.N駅)は夜遅くまであるので、サン・ミニアート発の最終バスに乗り遅れさえしなければ大丈夫です。
イタリア各地で催される収穫祭の開催地は、車がないと行けない不便なロケーションがほとんど。
観光でイタリアを訪れる日本人にとっては、行きたくてもそう簡単には行けないのが残念でした。
サン・ミニアートの「白トリュフ祭り」は公共交通機関利用のみで行くことができるため、車を持たない観光客にとって行きやすいのが大きなポイント◎
お祭りの日、最寄りの鉄道駅サン・ミニアート・フェチェッキオとサン・ミニアートのあいだを走る路線バスは、本数を増やして運行されます。
サン・ミニアート「白トリュフ祭り」の楽しみ方【雨の日でも大丈夫】
丘の上のサン・ミニアートにはお昼前に到着。
日が暮れるまで、存分に「白トリュフ祭り」を楽しみました。
- 白トリュフはもちろんのこと、近郊の特産物も大集合
直売ブースでは試食もできる! - 「トリュフ料理」を食べる
- ソムリエによるセレクトでトスカーナワインをテイスティングする
- うまく時間があえば「食のイベント」にも参加できるかも
- トスカーナの田舎らしい中世の町並み、眼下に見えるパノラマも楽しめる
サン・ミニアートの町全体が、白トリュフ祭りの会場!
町角のあちこちに「白トリュフ祭り」の会場が
サン・ミニアートのバス停で下車して 歩くこと数分、
見晴らしのいい場所で、さっそくお店をみつけました。
さらに人の流れについて歩いて行くと、広場ではビニールハウス風の大きな仮設テントがあって…
テントの中は、賑わいをみせていました。
雨が降り続いていたので、ひとまず一番近いテントへと向かうことにしました。
テントの中はトリュフ尽くし
テント内は所狭しとたくさんの販売ブースが並び、大賑わい。
ここではトリュフやトリュフ製品などを買うことができます。
あちこちのブースで「マンジャ!マンジャ!」ってすすめてくれるので、お味見も楽しい♡
食べ歩きB級グルメでおすすめは「トリュフ入りポルケッタ」
食のお祭りは、お店を覗きながら歩くだけでもテンションが上がります。
こちらはポルケッタをパンにはさんだパニーノを提供するお店。
ブタの頭部が目を引くね!
ポルケッタとは、香草やスパイスを中に入れた豚の丸焼きローストのこと。
トスカーナ州やウンブリア州など中部イタリアの屋台でよく売られているB級グルメです。
このポルケッタは、なんと「トリュフ入り」でした!これは食べるべしです。
ちょうど小腹がすいてきたところだったので食べました!
トリュフの香りただようポルケッタ、おいしかった♡
トリュフオイルやトリュフ入りのチーズを売るお店も見つけました。
いたるところトリュフ三昧で、選ぶのに迷う悩ましさ!
試食をしながら、おいしい食べ方を聞くこともできたよ♡
生産者さん直伝!
トリュフ入りのクリームチーズ
あ、タルトゥーフォ(Tartufo)の文字発見 ↑
サラミやサルシッチャ(生ソーセージ)にも、トリュフが入っています。
白トリュフ祭りで買ったのは【やっぱり生トリュフ?】
連れの台湾人女子(サン・ミニアート行きバス停で知り合いました)が買っていたのは・・・
生の白トリュフです!
食卓のダイヤモンドだね!
ホームステイしているナポリの家に持ち帰って、パスタやリゾットの上から白トリュフをスライスして食べたいのだとか。
さてサン・ミニアートは白トリュフで有名ですが、もちろん黒トリュフも売られていました。
直接トリュフハンターから購入するので、時価で買うことができる!
とはいえ高価だけどね。
なおトリュフの賞味期限は短く、できるだけ1週間以内に食べた方がよいとのこと。
日本から観光で訪れている人は
せっかく高価な生トリュフを買っても日本に持ち帰るまでに香りが落ちてしまっては悲しいので、お土産にはトリュフ製品を買うほうが無難でしょう。
フレッシュな生トリュフは産地で堪能するのがいちばん♡
生のトリュフを日本へ持ち込むには、空港の植物検疫で申告をして検査を受ける必要があります。
ちなみに筆者は トリュフペーストやトリュフ入りチーズなど、トリュフが入った食品をいくつか購入しました。
いろいろ試食したなかから厳選したイチオシを紹介します!
【トリュフだけじゃない】近郊の特産物も大集合
トスカーナの秋は、オリーブの収穫真っ盛りです。
オリーブ農家さん直売による、新オリーブオイルも売られていました。
収穫搾油して間もない特別なフレッシュオリーブオイルのことを、イタリアではノヴェッロと呼んでいます。
もちろんテイスティングさせてもらいました。
たいていはパンにつけて試食させてもらえるよ
秋のイタリアでチャンスがあれば、ぜひお味見してみてください。
搾りたてオリーブオイルの風味と味わいに、きっと驚きますよ!
参考記事 新オリーブオイル・ノヴェッロってどんなオリーブオイル?
新漬けオリーブも見つけました。こちらも秋ならではの味覚です。
サン・ミニアート近郊からはもちろんのこと、トスカーナ中からおいしい秋の味覚が大集合していた「トリュフ祭り」
あちらこちらと目移りしてしっぱなしでした。
食のイベントにも参加【試食あり♡】
雨が降り続くなか別のテントの中を覗いてみると、ちょうどクッキングショーが始まっていました。
有名シェフによる、白トリュフを使った料理のデモンストレーションです。
クッキングショーのあとは、出来上がったお料理は全員に配られ……
ソムリエセレクトのワインと共に、お待ちかね試食タイム。
まずは乾杯♪
配られたお料理には、試食レベルの量を超える白トリュフのスライスがトッピングされていました ↓
贅沢なお味でした♡
参加無料のクッキングショーなのに、太っ腹すぎる!
壇上のソムリエからは、トリュフ料理とワインとの相性の解説もあり興味深く…。
食後に配られたチョコレート風味のデザートにも、白トリュフのスライスがかかっていました。
トリュフって、甘いチョコレートにも合うんだね!
シェフの斬新レシピだね♡
料理好き、ワイン好き、おいしいもの好きな人は、前もってクッキングショーの開始時刻をチェックしておくことをおすすめします。
ソムリエによるアドバイスで好みのイタリアワインが見つかるかも
別のテント内では、有料でワインの試飲ができるコーナーもありました。
わたしたちは立ち寄りませんでしたが、ソムリエがサーブしてくれるので、おまかせでセレクトしてもらうといいですね。
地元トスカーナ産のお気に入りワインがみつかるかも!
【絶品!】簡易食堂でサクッと食べたトリュフ料理♡
せっかくなので、仮設テント内の簡易食堂で「ちょっと早めの夕食」をとることにしました。
筆者が迷うことなく注文したのは、白トリュフのスライスがのった目玉焼き です♡
トリュフは卵との相性がバツグンだよ!
一方、この日一緒に過ごしてくれた台湾人の女性は、白トリュフのリゾットを頼んでいました。
白トリュフのリゾットも、おいしそうでしたよ。
赤ワインが進みそうな味と香り♡
つけあわせには、ポレンタのフリット(揚げ物)黒トリュフソース添え を
ポレンタとは:粗挽きのトウモロコシ粉にお湯を注いで、固めのお粥状になるまで煮つめ練りあげて作る、北イタリアの伝統食です。
このつけあわせのポレンタは、できあがったポレンタを一晩ほど寝かし硬くなったものをスライスして、油で揚げたもの。
少しザラっとした舌触りとホクホクした食感が絶妙で、食べだすと止まらなくなりました。
どこか懐かしい素朴なおいしさが好きです。
ポレンタのフリットにかかっていた黒トリュフソースは、瓶詰めトリュフペーストで再現できそうですね。
本来のポレンタは、塩を少々入れたお湯にトウモロコシ粉を入れ、およそ40分以上も火にかけて木べらで練り続けて作るスローフード。
このインスタントのポレンタ粉
じっくり時間をかけてつくるポレンタは、やっぱり格別です。
本格的につくりたい人には 伝統的なポレンタ粉
ふつうのポレンタ粉もインスタントのポレンタ粉も、イタリアのスーパーマーケットで売られています。
雨の日でも、ほぼ傘をささずに楽しめる
一日中、ずっと雨が降っていた「白トリュフ祭り」。
大きなテントの中で催されていたので、雨でも快適に過ごすことができました。
傘を広げたのは、テント間の移動のときだけ
トスカーナの田舎らしい中世の町並みを楽しめる
サン・ミニアートは、トスカーナの大地を見おろす小高い丘のうえにある小さな町。
歩いていて見晴らしのいい場所に差し掛かると、眼下に広がるパノラマに足を止めました。
トスカーナの田舎町らしい、のどかな雰囲気が漂っているね
今回は雨だったので、ゆっくりとサン・ミニアートを見て回ることはできませんでした。
町中のあちこちにある「白トリュフ祭り」のテントを巡りながら、合間をぬって路地裏散策もしたかったなぁ。
ようやく雨が止んだ夕暮れ時のドゥオーモ(大聖堂)。
「秋は、日が暮れるのが早いね」と言いながら最終のバスに駆け込み、サン・ミニアートの町を後にしました。
心もお腹も満たされた1日を過ごすことができたよ♪
2024年のサン・ミニアート「白トリュフ祭り」開催予定日は?
New!! 2024年「白トリュフ祭り」の開催日程です。
サン・ミニアートの白トリュフ祭り(Mostra Mercato Nazionale del Tartufo Bianco)
【開催日時】11/16(土)、11/17(日)、11/23日(土)、11/24日(日)、11/30日(土)、12/1日(日)
【開催場所】サン・ミニアート(San Miniato)の旧市街全域
▷ サン・ミニアートへのアクセス案内 をもういちどチェックする
11月中旬以降の週末に開催される予定です!
秋のイタリアはトリュフ祭りへ行こう!まとめ
本記事では、フィレンツェやピサから日帰りできる秋祭り「白トリュフ祭り」について、実際に行ってわかった楽しみ方を紹介しました。
\ 公共交通機関利用でも行ける /
- 白トリュフはもちろんのこと、近郊の特産物も大集合
直売ブースでは試食もできる! - 産地で「トリュフ料理」を食べる
- ソムリエによるセレクトでトスカーナワインをテイスティングする
- うまく時間があえば「食のイベント」にも参加できるかも
- トスカーナの田舎らしい中世の町並み、眼下に見えるパノラマも楽しめる
サン・ミニアートの町全体が、白トリュフ祭りの会場!
旅行でのフリータイムにお祭りの日程を合わせ、ぜひサン・ミニアートへ足をのばしてみてくださいね。
世界三大珍味のトリュフを存分に堪能できるよ
それから、イタリアへ行ったら スーパーマーケットに立ちよるのもお忘れなく。
イタリアならではの食材や バラマキ土産も見つかります!
昨今の円安ユーロ高もあり、海外旅行にはなにかと出費がかさむのが悩ましいですよね。
とはいえ旅先では予期せぬアクシデントがつきもの。もしもにそなえて海外旅行保険への加入は必須です。
▶ 海外旅行保険に無料で加入できる方法を別記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。